大阪中之島フェスティバルタワーにて,行われた講演会に参加.タイトルは,「ラグビー日本代表を変えた”心の鍛え方”」です.
ラグビー好きで,スポーツ心理学に興味のある私は,昨年11月頃に朝日新聞で案内をみてすぐに申し込みをし,当日を楽しみにしていました.ただ,前日時点では定員の半分だったそうですが,facebookやTwitterの拡散があったらしくほぼ満席になっていました.やはりSNSの力はスゴイ.
荒木香織さんは,あの五郎丸選手のキック前ルーティンを一緒につくりあげたと一躍有名になった,スポーツ心理学者です.2015年,ラグビーW杯で南アフリカを34-32で勝利した立役者!
講演は,荒木さんの軽快な軽快な関西弁で,サバッサバしていて、気さくで、そして話が上手!ひとつの言葉で,エピソードが出てくる出てくる.博士号を取得されていて,全てがエビデンス(科学的根拠)に基づいたお話しなので,理論がぶれないんだなぁと感じました.
1時間半のお話しの中で,特に印象に残った部分
目標に向かうときの思考・姿勢が重要
新しい経験をこばまない.失敗をおそれずに,自分を進化させるために,とりあえずやろうと思ったことはやってみる.
目標に対して習得への情熱をもつ.結果だけにこだわるのではなく,挑戦する姿勢・気持ちが重要.
限界を決めない.自分の能力を観察し,予測する力を人間はもっているけれど,限界を小さくみつもり自分の能力をとどめてしまわない.もちろん絶対的な限界はあるが(例えば世界一のテニスプレーヤーになるなど),挑戦に対する考え方,取り組み方が大切.
成長できる思考
変化する,習得できる思考.能力,才能,性格をそれぞれに合った方法を知る.
一生懸命取り組む.ハードワークは日本人の美学であり,学ぶ姿勢をもつかもたないか,そういう環境が必要.
失敗はしてもいい.失敗を認めて,やり直す勇気,今に集中する.「失敗するな!」ではなく,「〇〇にしよう!」と意識を向ける.
何を鍛えるのが必要か レジリエンス
レジリエンスとは,「 精神的回復力」「復元力」という意味.自分自身を守る能力.普段の心の機能を維持する能力.心が持ち合わせる強みを前面に押し出す心の働きや行動.
具体的に能力を鍛える
1. コントロールできることを見極める
他人の言葉や行動ばかりを気にせず,自分のことに集中する.これは松井秀喜さんも言っていましたよね.
2. 準備をする
本番で力を発揮するには,準備.これに尽きる.
3. 楽観性を磨く
持ち味を生かす.コントロールできることを識別する.チャレンジする.
4. 機転を利かせる
柔軟かつ正確な思考.広い視野で物事を考える.新しい方法を取り入れる姿勢.とにかく具体的に.
サイン入り書籍
私は一番前の席でかぶりつきで(笑),あっという間に終わりました.
終わってから、書籍買って、ミーハーみたいで躊躇はしたけど(笑)、サインと写真お願いしちゃいました.荒木さんに,「コーチとかしてはるんですかー?」って聞いてもらって、今サポートしている女子高生のスポーツ栄養におけるメンタルのアドバイスもいただきました.すごく親身に伝えていただき感激しました.
まとめ
思考と感情のコントロールは,必要なことだけに目をむける.
指導するとき,自分の経験,感情は全く関係なく,スポーツ心理学にあてはめる.
素晴らしい講演会でした.よき出逢いご縁に感謝した,新春の1日でした.
Have FUN!